エンジニア未経験から米国大学院コンピューターサイエンス留学

コンピュータサイエンス全般に関して未経験な私が、米国大学院(南カリフォルニア大)CS修士課程に入学し、苦闘する様子をお届けします。

【米国留学】コンピューターサイエンスって何を学ぶの?

 

 

今回は、南カリフォルニア大学院(USC)のC S修士課程でどんな勉強をしているのか、について紹介したいと思います。現在、留学を検討されている方や、コンピューターサイエンスの勉強内容に興味がある方にとって、参考になれば幸いです。

 

 

プログラム構成

 

USCでは、Department of Computer Scienceという学部名のもと、さまざまな修士課程プログラムが用意されています。(以下は、Computer Scienceの各種プログラムのトップページリンクです)

viterbigradadmission.usc.edu

 

受験者は、志願先のプログラムを選んで、書類選考をし、合格オファーがもらえたら、そのプログラムで入学する権利を得ます。2022年8月現在、Department of Computer Scienceでは、下記のプログラムがあります。

 

Master of Science in Computer Science(General)

→ General コースと書いてある通り、もっとも一般的なプログラムです。USCのCSの中では、必修科目の縛りも少ないコースのため人気です。

 

・General コースに加えて、下記の通り、一部の領域に特化した修士課程プログラムもあります。

/Artificial Intelligence/ Data Science / Game Development / Computer Security / Computer Networks / Software Engineering / Intelligent Robotics / Multimedia and Creative Technologies / High Performance Computing and Simulation

これらは、特化した領域の関連科目を多く勉強するコースです。

 

・上記に加えて、私が学んでいるのが、Scientists and Engineersコースです。

Generalコースと、一部特化コースは、出願の段階で、学部レベルのコンピューターサイエンスを修了していることが求められます。Scientists and Engineersコースは、その他の理系学部を卒業した人向けのコースとなっています。

 

 

こうして見ると、プログラムが細分化して見えますが、実際入学すると、異なるプログラムの学生が同じ授業を受けることも非常に多いです。また、一部特化コースで入学し、学期途中でGeneralコースに変更する学生もいるので、実際はかなり柔軟です。しかし、私が所属しているScientists and Engineersコースだけは、他コースへの変更が不可で、取得単位数と必修科目数が比較的多いプログラムです。(backgroundがない分、多く勉強しろということなのでしょう)

 

 

どんな授業を受けるのか(必修科目編)

 

今回の記事では、私のScientists and Engineersコースの場合という前提で、どんな勉強をするのかご紹介します。実際、私のコースは、必修科目と取得単位数が多いので、その他のプログラムよりも、CS全般を基礎から体系的に学べるコースです。コンピューターサイエンスでどんな勉強をするのか、という観点では、参考になると思います。

 

 

まずは、必修科目(Requirements)を紹介します。

 

<プログラミング必修(Preparatory Programming Requirements

授業名:Introduction to Programming Systems and Design

→C Sバックグラウンドがない人向けに、修士課程レベルまでに必要なプログラミングスキルを教える授業。使用する言語は、JavaC++。条件分岐や繰り返しといった初期レベルのアルゴリズムから、Binary tree algorithmやsortなどデータ構造のアルゴリズムC++を使ってポインタの概念を学ぶなど、多岐にわたる。毎週プログラミング課題が出される上、学期中に5回のプログラミングプロジェクトの提出課題に取り組み、中間&期末テストもある。

 

 

<基礎必修科目Foundational Requirements

授業名1:Introduction to Computer Networks (or Computer Networks Organization)

→この授業は、電気工学科(Electrical Engineering)で提供されている科目だが、私のコースでは必修となっている。ネットワーク技術(TCP/IPなどのプロトコルやデータパケットの処理速度計算など)、インターネットの仕組みを広く学び、ソケットプログラミングというサーバー&クライアント間でデータのやり取りをするプログラミング課題に取り組む。

 

 

授業名2:Operation System

→この授業は、私がこれから取り組む科目なので、詳細の説明は省きますが、P Cなどのハードウェアと各アプリケーションの橋渡しをするオペレーションシステム(OS)の仕組みを学び、カーネルプログラミングという、OS機能を作るためのプログラミングを学びます。Cを使用言語とし、プログラミング課題の量が多いので、USCのCSの中でも最もハードな科目の1つと言われています。

 

 

<その他必修科目 Core Requirements

授業名:Analysis of Algorithm

→この授業は、他のC Sプログラムでも唯一の必修科目となっています。様々なコンピューターサイエンスの分野で用いられるアルゴリズム(プログラムの構造のようなもの)を理論ベースで習得していきます。私が履修した先生は、プログラミング環境を用いず、紙とペンで学ぶ形式であり、個人的にはとても学びが深いものでした。

 

 

どんな授業を受けるのか(選択科目編)

 

選択科目については、個人の興味のある科目を自由に選択します。2022年秋学期のクラスは、下記U R Lにリストが記載しています。

classes.usc.edu

大まかにこれらを分類すると、下記の6つくらいに分けられると思います。

 

 

<1:応用数学アルゴリズムなど数理理論系>

→数理解析やアルゴリズム解析、確率論、数値シミュレーション、様々なアルゴリズムを利用したプログラミング技法などを学びます。微分積分や確率統計など、様々な数学の理論を用います。

 

<2:ネットワーク、セキュリティ系>

→コンピューターセキュリティに用いられているアルゴリズムや暗号化技術、システム構造などを学びます。

 

<3:AI, データサイエンス系>

→データベースの様々な仕組み、機械学習理論や、自然言語処理、ゲームアプリへの応用実装などを学びます。最も流行りの分野です。

 

<4:Web系>

WEBシステムで使われている様々なプログラミング言語(HTML, JavaScriptなど)を用いて、クライアント側とサーバー側のアプリケーションを構築したりします。また、webの検索エンジンに使われている技法を学んだりもします。

 

<5:ハードウェア系>

VRやホログラムなどの3Dグラフィックスのアプリケーション作りや、ゲーム作りのプロジェクトを行う授業もあります。

 

<6:研究プロジェクト系>

様々なC S分野の最新リサーチを紹介する講義や、自身で課題設定して行うDirected Research,そして、修士論文も選択できます。

 

 

 

以上が、カリキュラム概要になります。私は、1の理論数学系と、3のデータサイエンス系を多めに履修しています。従って、微分積分やベクトル・行列などの線形代数や確率統計論など、数学の知識を多く求められ、四苦八苦しながら日々を過ごしています・・・。肌感覚としては、データサイエンス系とWEB系の授業は、人気が高く、大人数の授業になることが多いです。一方で、理論数学系の授業は、敬遠する人が多いのか、少人数授業が多いので、私はあえて履修しています。教授と近い距離感で相談できるのも魅力の1つです。

 

 

いかがでしたでしょうか。やはり全体的にコンピューターサイエンスの勉強内容は、数学とプログラミングに尽きると思います。もしCS分野で留学検討されているならば、大学数学の復習を少しやっておくとスムーズかもしれませんね。

 

 

それでは!

 

【CS米国留学、俺みたいになるな】志望校選定

今回は、コンピューターサイエンスの分野でどのように志望校選定をしたのか、振り返ってみたいと思います。

 

出願当時、ネットで調べても日本人による情報がなかなか見つからず、私も手探りで志望校を選定していました。今後目指される方にとって、少しでも助けになればと思います。※出願時期は、2018年の年末から2019年年始あたりです

 

 

出願前の私のスペック

・大学時代は環境化学を専攻、数学やプログラミングは正直苦手

・大学を学部で卒業し就職し、その後プログラミング経験はほぼゼロ

・会社でテクノロジー導入の実証試験などを企画することが数回あった

 

今思うと、コンピューターサイエンスを修士で学ぶには、“?”なバックグラウンドでした。明らかになめてました。赤ん坊がヨダレを垂らすほどに。いや、ヨダレを垂らしていたのかもしれません。後に入学してから気づくのです。これは大変なところに来てしまった・・と。

 

 

で、何を学びたいのか

赤ん坊のように舐めきった私も、志願動機書を書く必要があります。当たり前の話ですが、「自分が何を学びたいのか」は、自分で考えるしかありません。

 

私自身、これまでの会社員人生の中で、運輸現場の企画、改善の仕事に従事し、新たなテクノロジーの検証なども行っていたため、それなりに「テクノロジーとヒトの境界線をどのようにデザインするべきか?悩んでいるぞ、俺」というフリをしていましたいわゆる悩みプレイというやつです

 

そんなとき、ネットで調べていたら、「どうやらコンピューターサイエンスにはHCIという、それっぽい領域がある。HCI、なんかかっこいい!」と勘違いし、自分はその分野を勉強するんだと自己暗示をするようになりました。(この頃から、やたらと独り言で“H C I”と言い出します)

 

 

勝手に売り込み作戦

次に、志望校選定へと移るわけですが、その前に、さまざまな大学の研究室H Pをチェックし、HCI領域の研究室があったら、教授に直アポして、レジュメを添付したメールを送るという「飛び込み営業」を敢行していました。

 

これは、アメリカの大学院が、コネクションを重視していると聞いていたからです。過去の研究実績がない私は、ゼロからコネクションを作るしかありません。しかし、当然ですが、送ったメールの99%は無視されました。もう気分は、売れないミュージシャンです。アメリカというのは厳しいな、アメリカンドリームの厳しさに打ちのめされているな、俺」という状態です。いわゆる下積みプレイというやつですね。この状態になれば、メールを無視されるほど、ハイになります。

 

そんな中、丁寧に返信を下さった教授の方も何人かいらっしゃいました。ある教授の返信には、「うちのコースは、PhD志願者向けだから、君は合わないかもね」と書かれており、案の定、その大学は後に不合格となりました。出願する前にお祈りされていたパターンです。厳しいなあ、アメリカンドリームは

 

結果的に、飛び込み営業の成果はありませんでしたが、自分のバックグラウンドでは、険しい道のりになりそうだ、という感触を得ることができました。(気づくのが遅いですね)

 

 

ちなみに、返信をくれた教授の言う通り、多くの研究室は、研究内容で貢献できる学生を求めています。私は出願した学校を含め、数十校の各研究室HPをチェックしましたが、そのほとんどの募集条件が、「学部時代の優秀な研究実績」であり、Masterは、PhDへのステップという印象でした。もし、学部時代や入社後に関連分野を研究しているならばPhDコースを検討するのもアリだと思います。

 

 

志願プログラムの選定

飛び込み営業で感じた、アメリカンドリームの厳しさを踏まえて、私は作戦を少し変更しました。志願動機であるHCI領域のプログラム受験に加えて、CS初心者向けのプログラムを受験することにしたのです。

 

後に私が進学する南カリフォルニア大学のプログラムもこれにあたり、他の分野のscienceやengineeringを学んだ人向けのMasterプログラムです。その他、Information Technologyというというプログラム名で、このような趣旨を持ったプログラムもあります。最近は、MBAとCSを双方学ぶプログラムも増えているようですね。

 

以下は、私が実際に受験した各大学のCSプログラムを列挙したものです。

 

 

<受験校リスト>

記念受験: Stanford University (Computer Science) 不合格

一度受けてみたかった。悔いはない。

 

記念受験: Harvard University (Computer Science) 不合格

一度受けてみたかった。そもそも若干名しか入れないとHPで明記されている。H Pが少しダサい。HCI分野の教授が1人だけいたので、連絡したが無視された。

 

○University of California Berkeley ( Computer Science) 不合格

HCI分野で優れた研究者が多く、第一志望だった。直アポを頑張ったが、返信は来ず。HPを見た印象では、CS分野をひたすら研究する人を求めているようだった。各研究室を見ると、分野はバラエティに富んでいる。アルゴリズム系や、AI、メディアアーツ、Robotics系にも強い。

 

○University of Washington ( Human Center Design) 不合格

UWは、CS分野においては全米でも超名門。UWはHCI分野専門のHuman Center Designというプログラムがあり、個人的に行きたかった学校。ただしこのプログラムも倍率が高い模様。TOEFL足切りスコアは107とHPに明記されている。

 

○University of Southern California ( Computer Science, for scientist and engineers) 合格!

CSの中でも様々なプログラムが用意されている。私が進学するのは、Computer ScienceのScientists and Engineersというコース。いわゆる理系の他分野を学んだ学生向けのもの。このコース以外にも、Data Science系やRobotics系などMasterだけでも10種類程度あった。USCは、CSに限らず様々な学部でアジア系の学生を多く受け入れているようです。

 

○University of Pennsylvania ( Computer and Information Technology) 不合格

USCと同様、このコースは、他分野を学んだ学生向けの初心者向けプログラム。H Pが古い。ご縁なく不合格。

 

Carnegie Mellon University ( Information systems ) 不合格

CSでは全米トップの大学だが、私が受けたのは純粋なCSではなく、情報システム分野。AGOSデータを見たら私よりスコアの低い人でもこのコースは受かっていたので、滑り止めと考えて受けたが、不合格だった。HCI系をやりたいというエッセイとマッチしなかったと思われる。ちなみにCarnegie MellonにはHCI専門の大学院があるが、1年制プログラムしかなかったので見送った。1年だけで良いと割り切れば、ここのHCI系を受けてみても良いと思う。唯一、出願後にビデオインタビューがあった。

 

○University of California Irvine ( Informatics) 不合格

UC Irvineは、HCI系の研究が盛んな大学である。ここもHCI専門のコースがあったが、1年制だったので避けた。(どうせなら2年がっつり勉強したかった)InformaticsにおいてもHCIの先生はいたので、アポを取ったところ返信をくださり、InformaticsはPhD志願者向けのプログラムだと言われた。

 

○University of California Davis  ( Computer Science) 合格!

UC Davisは、HCI系の先生も複数いた。直アポに対しても丁寧に返信をくれた。本流のComputer Science コースを受験したが、自分のバックグラウンドでも合格通知をくれたので、個人的には好印象。中国系の教授が多い。日本のいろんな大学が語学留学に派遣している。理由は、デービスの治安は非常に良く、気候が良いからだろう。農学部や生物学が非常に盛んで、野菜が美味しいらしい。学生はみんな自転車で移動する。日本の筑波大学みたいなイメージ。USCのcomputer scienceに行っていた私の日本人の友人も、UC DavisとUSCだけ合格通知をもらったと言っていたので、日本人との相性が良いのかもしれない。

 

 

○その他

受験はしていませんが、調査していたところの一部は下記にまとめています。

 

・MIT : CSはアルゴリズム系や数学系に偏っていた印象。HPがわかりづらい。HCI系は、メディアラボになるが、アート系が多く、自分の関心領域とは異なる印象だった。英語テストがIELTSだったので対象から除外した。

 

・Chicago :MBAとCSを混合したプログラムがある。MBAに興味がなかったので除外した。CS学部では、システム系が多かったが、HCI系が少ないため除外した。

 

UCLA  :ここもHCI系の研究室がなかったため除外した。

 

・Columbia :computer science graphics & user interfacesという学部があり、HCI系研究は充実していたが、学部時代に一定量のcomputer science科目を履修している条件があったため、除外した。

 

・Yale  :そもそもCS全体で若干名。10名程度とHPに書いてあった。

 

・University of California San Diego  :HCI系研究が充実しており、行きたかったが、学部時代にcomputer scienceを学んでいることが条件だったため断念した。

 

Georgia tech  :CSの名門。トップスクールなのに出願期限が2月と遅いのも特徴。ここもHCI系が充実していたが、CS分野の経験がないとダメという条件があったので断念した。

 

 

まとめ

結果的に2校から合格通知をいただくことができ、私はU S Cに進学することになりました。上記の他にも受験したような気がしますが、夢だったのかもしれません。2校以外は全て不合格だったので、良い具合にアメリカンドリームの厳しさを浴びる経験となりました。

 

私が今コンピューターサイエンスに所属していて、聞いている噂によると、CSの領域は年々倍率が増加しているようです。ちなみにUSCの私の学部は、学生の8割がインド&中国人です。アメリカンドリームを思い描いて渡米したのに、学内は、シルクロードの光景だったのですアメリカってのは、恐ろしい国ですね。入学後の様子は、また別の記事にてご紹介しようと思います。

ではでは!

 

【海外留学】TOEFL対策など(特に社会人向け)

今回は、海外留学するにあたり必要な準備を紹介します。

 

Computer science云々は別として、そもそも海外留学に必要な一般的な準備は、TOEFL/GRE or GMATなどのテスト、レジュメ&エッセイ(志願動機書のようなもの)、推薦状の準備、志望校選定です。

(※志望校選定については、長くなるので別のエントリーで紹介します)

 

 

TOEFL対策

 

TOEFLの試験性質:時間との闘い>

帰国子女を除く、多くの日本人志願者にとって、最も苦戦するのがTOEFL対策です。特に私のように昼間、社会人として働きながら準備する人にとっては、いかに勉強時間を確保するかが重要となります。

 

私は、平日は毎日2〜3時間、休日は7〜8時間程度は英語学習に時間を割きました。そして、これを約1年半くらい続けました。個人的な印象ですが、TOEFLは総合的な英語力を測る試験ではなく、どれだけTOEFLに慣れたかを測る試験です。従って、とにかくTOEFL用に体を慣らす必要があり、結果的に多くの時間を必要とするのだと思います。

 

また、TOEFLは、Reading、Listening、Speaking、Writingの4つのパートに分かれ、トータル約4時間という試験です。パート毎に制限時間があり、時間内に大量の問題や文章を処理することが求められます。長い時間に渡って、集中力を保つという英語的なメンタル&フィジカルも必要です。日頃の練習だけでなく、試験においても時間との闘いと言えます。

 

<私のスコア変遷例と総論>

参考までに私の留学準備全般のスケジュールとTOEFLスコア変遷を掲載しておきます。

 

2017.4  TOEFL初受験 ( 60点 R14 L15 S14 W18 )

2017.5  Andy勉強会参加

2017.12 TOEFL (79点 R23 L18 S18 W20)

2018.4  TOEFL  (88点 R24 L22 S20 W22) この頃からMicheal先生の添削受講開始

2018.7  TOEFL (94点 R25 L23 S22 W24 )

2018.8  TOEFL (93点 R26 L25 S19 W23 ) 一旦TOEFL諦め、GRE/Essay準備開始

2018.9  GRE 初受験( V 141  Q158  W3.0 )

2018.9  江戸義塾でカウンセリング、ざっくりResume & Essay概要作成

    同時並行で推薦状依頼

2018.10.7 GRE ( V138 Q155 W3.0 )

2018.10 GRETOEFL最後のあがき

       並行して出願プログラム調査と志願研究室への直アポ活動

2018.10 TOEFL (85点 R25 L19 S20 W21 ) →伸び悩み凹む。。。

2018.11 TOEFL (100点 R28 L29 S19 W24 ) →出願スコア

2018.11 GRE (V145  Q 159  W3.0 )

2018.12 GRE (V141 Q 163 W3.5 )

2018.12 各校出願手続き〜

 

 

TOEFL勉強開始前の私は、TOEIC最高点が800の純ジャパです。大学卒業時はTOEIC600程度でしたが、その後、しばらく働きながら夜間の早稲田大学ビジネススクールに通ったことがきっかけで英語を勉強するようになりました。(余談ですが、早稲田大学ビジネススクールに通ったことは、プライベート&キャリアの観点で非常に有益だと感じたので、後日別エントリーにてご紹介します)

仕事は国内事業なので、英語を使う習慣はありませんでした。海外旅行も2〜3回しか行ったことがありません。

 

そのような純ジャパのTOEFL対策総論として、結論から言うと、まずはTOEFLでスコア60〜70程度を取れるまで、「TOEFLテスト英単語3800」とWeb TOEFLの受講をし、60〜70のスコアを取れたら、すぐにAndy勉強会に参加して、その後ひたすら勉強する。これが私&周囲の留学準備の方が実践している対策です。時間のない社会人の方は、まずは上記方針で進められると良いと思います。以下はその詳細です。

 

<スコア60までの対策>

推奨教材:英単語3800(旺文社)

海外留学準備の際、参考書籍全般に言えることですが、そもそも日本語書籍が少ないです。おそらく、日本から海外留学する人は限られた人数なので、出版社側も採算が取れないからだと思います。従って、基本的には英語書籍か、中国版のオンライン教材を使うことが多いです。

 

しかし、そんなTOEFL参考書の中でも、唯一、英単語3800は評価の高い日本語参考書です。私が知る限り、ほとんどの留学志望者はこの本を購入しています。本の構成は、語彙の難易度に応じてRANK1-4まで分かれています。まずは、Rank3までを確実に暗記してください。これでスコア100前後の語彙力が培われると言われています。Rank4は、余裕があったらざっと読み込む程度で良いと思います。

 

おすすめ教材:Web TOEFL(現在はトフレと言うようです)

www.tofure.com

必須というわけではありませんが、リーディングやリスニングに苦手意識がある方は、やってみても良いと思います。私は、スコアが80〜90くらいで伸び悩んでいた時に、このWeb TOEFLのリスニングとリーディングを履修して、ブレークスルーした感じがあります。内容は初心者向けですが、基本的な読み方や英語の聞き方を丁寧に教えてくれます。またTOEFL試験のクセも教えてくれるので、勉強の初期段階で取り組むと効果的だと思います。私がもし、もう一度TOEFL対策をするならば、Web TOEFLを早い段階で消化することを選びます。

  

<スコア60〜70になったら:Andy勉強会>

社会人で留学準備する人たちの界隈では、非常に有名なAndy勉強会です。

andymina.blog136.fc2.com

私も早々に、この勉強会へ足を運び、大量の教材と練習方法を教えてもらい、TOEFL100をマークすることができました。英語には様々な勉強法がありますが、時間のない社会人が効率的にTOEFL高得点をマークするという観点では、ある程度完成された方法だと思います。

 

勉強会は1日完結型で約7万円と高額ですが、それに十分見合うと感じるほど、大量の教材と、その学習方法をレクチャーしてくれます。しかし、勉強会に参加したからといってすぐにスコアが上がるわけではありません。(Andy先生もそうおっしゃっていました)もらった教材をもとに、教えてもらった勉強方法でコツコツ演習を積むことが、結局一番の近道だと思います。

 

TOEFL対策各論>

Andy勉強会に参加することでもらえるTPO(中国語版のTOEFL練習キットのようなもの)の演習を中心に、コツコツ勉強することが基本戦略となります。以下は、私がセクション毎に実践した勉強内容です。

 

・Reading

英単語3800のRANK3を確実に暗記し、TPO演習(34回)と、Web TOEFLを受講。日本人はReadingで点を稼ぐことが高得点のためには必須。

 

・Listening

改善まで非常に長い時間がかかる。TOEFLは、リスニング力がないとWritingやSpeakingでも得点を稼ぎづらい試験となっている。(WritingとSpeakingの問題は、まずリスニングでお題を聞き取るところからスタートするため) TPO34回分を2周演習してもリスニングセクションが20点を超えなかったため、Web TOEFLを途中で履修。そこで本当の意味で単語1つ1つを意識して聞き取ることの大切さを知る。演習で聞き取れなかった単語1つ1つを聞き取れるまで、徹底的に聴き続けることが大切。

 

・Speaking

スピーキングは、そもそも日本人は30点満点中23点が限界だと言われている。従って、スピーキングの練習にそこまでエネルギーを注がない方が効率的。私はTOEFL勉強開始前から、レアジョブを定期的に履修していたので、たまにレアジョブをやった程度。

 

・Writing

これもAndy勉強会で教えてもらえるが、Micheal先生の添削を20回ほど受けた。また、Micheal先生の指摘により、自分は文法の補強が必要と判明したため、Micheal先生おすすめの「English Grammar in USE」にて演習も実施。

 

 

TOEFL対策まとめ>

上記の練習によって、常態的にスコア90台中盤をマークできるようになると、問題相性の良い時にブレークスルーして100に届くことがあります。TOEFLの得点は、運や相性の要素も強いです。得点結果に一喜一憂せず、コツコツ力を蓄えて頑張ってください

 

 

GRE対策

諸説ありますが、留学生のapplicationプロセスにおいて、GREはそれほど大学側から重視されていない印象があります。(多くの経験者からそう聞きました)なので、私はそれほど対策に時間をかけませんでした。

 

というのも、GREの英語は難しすぎて、対策しようがないのが正直なところなのです。(GREはネイティブの受験生が解く現代文や英作文という試験なのです)

GREの公式問題集を購入して、試験の形式に慣れる程度で十分だと思います。私は、MagooshというオンラインでGREの練習ができるサイトに登録して、問題演習を積みました。

gre.magoosh.com

  

レジュメ&エッセイ執筆

海外の大学出願において、レジュメとエッセイはセットで必ず求められます。レジュメは、これまでの自分の学歴や職歴を簡単にまとめたもの。エッセイは、なぜその大学やコースを履修したいのか、動機を説明する資料です。一見すると簡単に書けそうなものです。なぜなら自分について書けば良いだけなのですから。

 

しかし、海外の大学教員から見て「この人は、うちの大学に欲しい」と言われる内容である必要があります。つまり、海外の大学が、どのような視点で合格者を選定しているのかを意識して書く必要があるのです。また、レジュメに書いてある内容とエッセイの書いてある内容が、重複し過ぎていてもアピール度に欠けます。

 

普通に日本の学校に通い、日本で働いている社会人にとって、このような視点で自分のキャリアを見つめる機会はなかなかないと思います。そこで、多くの社会人留学志願者は、専門のカウンセラーにお金を払って、レジュメとエッセイの添削を受けています

 

日本にも様々な留学カウンセリングサービスがありますが、私が使ったのは、江戸義塾です。

www.edogijuku.com

 

私よりも先に留学した友人に教えてもらいました。

サービスは、標準パック10時間で約28万円。直接会ったのは2回だけで、その後はメールでのやり取りのみです。江戸義塾は、すぐに添削してフィードバックをくれるので助かりました。

 

江戸義塾は、エッセイを自分自身で考えさせるスタンスで、的確かつ鋭い質問を投げかけてくれて、質問に答えるうちに、エッセイができてくる感じでした。同様の流れでレジュメも作成しました。結局標準パックで、レジュメ、各校向けエッセイ、推薦状のアウトラインと添削まで完了できました。

 

 

推薦状の準備

大学にもよりますが、多くの大学は2〜3人が書いた推薦状の提出を求めます。そのうち少なくとも1人はアカデミックな推薦者であることが望ましいと言われています。

 

私は、理工学部時代の研究室の教授、早稲田MBA時代のゼミの教授、会社の留学経験ある上司の3人にお願いしました。幸運なことに3人とも留学経験があったので、全てご自身で英語執筆してもらうことができました。

 

進め方としては、レジュメとエッセイの骨子が固まったあと、どんな内容を推薦状に書いてほしいかを箇条書きにまとめて、各推薦者にお願いしました。

 

ポイントなのは、留学カウンセラーともよく相談して、レジュメ・エッセイと重複しない内容にすることです。推薦状を通してどんな強みをアピールしたいのか自分で整理してから依頼をすることが非常に重要です。

 

 

以上がざっと一般的な海外留学準備の内容になります。

次は、具体的なコンピューターサイエンスの出願校選定などについて、書こうと思います。

 

ではでは!

 

【大学院留学】コンピューターサイエンスでの志願動機

 

「本日は、弊社の新たなAIサービスのご提案に参りました」

「我々のアルゴリズムによって、御社のビッグデータに新たなバリューが生まれます」

「このディープラーニングを用いることで・・・」

 

 

次々とITバズワードを並べる営業担当者の話を聞くうちに、ふと次のような疑問が私に生まれました。

 

(ん??それってただの重回帰分析じゃん?・・・なんで●億円もするの?・・・)

 

AI、ビッグデータ解析、ディープラーニング・・。

一見、耳ざわりの良いITワードたちは、人によって異なる定義で使われていることがあります。特段ITに詳しくない私にとって、各社のAIの定義や仕組みを理解するのは、骨の折れる作業でした・・・。

 

 

私は、いわゆるユーザー企業に所属し、現場に近い立場で、事業改善に繋げるシステム構築や技術検証の仕事をしてきました。時代的にもAI、ビッグデータなどの流行が始まった頃だったので、たくさんのITベンダーさんとお仕事をさせていただきました。

 

 

IT技術のようなテクノロジーを使いながら、仕事の仕組みを変えていくことは、非常に面白い仕事でした。しかし、一方で、「結局、IT技術の中身と現場の課題の双方に精通した人材がいないと良い仕事に繋がらない」ということも感じました。(特に日本においては)

 

 

以上の背景から、社内制度にあった海外留学制度を活用し、「米国の大学院でコンピューターサイエンスを学ぶぞ」っと、思い立ちました。

 

 

しかし、「プログラミング経験の無い私でも大学院に入学できるのか?」とか「そもそも海外留学の準備って何が必要なのだろう?」とか、わからないことだらけでした。ネットで調べてみると、海外留学に必要な情報に関しては、少々ありましたが、そのほとんどは、MBAロースクールに入学するためのものでした。

 

理工学系の領域で留学した人の情報は、ほとんどなく、ましてやITエンジニア未経験でコンピューターサイエンスを専攻した人の情報など見つかるわけがありません

 

 

結果的に私は完全に手探りな中、出願作業をし、なんとかその一部に合格し入学することができました。(2020年1月に南カリフォルニア大CS修士課程入学。卒業できる自信は全くありませんww)

 

 

今後、私のようなバックグラウンドの方が、留学を目指す際に、少しでも参考になればと思い、経験談を当ブログに掲載していく所存です。

 

 

そして、IT素人目線を大事にしながら、ITキーワードの解説などもしていければ良いかなと考えています。

 

 

拙い文章ではございますが、どうぞお気軽にご笑覧ください!